射撃場でのマナーやルールについて

当たり前の事の大切さ
射撃場内では「銃口を人に向けるな」という当たり前の事が書かれています。
また「射撃中はお静かに」「銃器装弾の管理は厳重に」など張り紙や看板をよく目にします。

そんなの当たり前・・・。と思いますが看板があるという事は守られていないという事です。
コールしてもクレーが放出されない・標的に向けて引き金を引いたが発射されない(不発)などの時にどうしていいか分からず銃を開放しないまま思わず振り返ってしまう方が稀にいます。大変危険な行為です。
弾が装填されていない状況でも銃を閉じたままである事は同じ空間にいる人は不快で恐怖を感じるものです。
銃架に立てかける際、テーブルの上に置く際でも必ず銃は開放しましょう。
射撃場内においてこの程度の当然な気配りができない者は射撃を行うべきではありません。

その他には他人の銃を「ちょっと触ってもいいですか」というとんでもない人がいます。
この行為はナマー違反というレベルではなく法律違反となり、また銃を触らせた(触られた)側も同じです
人と話していたら勝手に銃を触れていた。これも自分の銃を自身の管理下に置いていなかったという事になってしまい、両者が処分の対象となり勝手に触られた側には大変迷惑な出来事です。
苦労して取得した大切な所持許可証がマナー違反者による勝手な立振る舞いで取り消されてしまいます。
他人の銃には手を触れない、自分の銃を他人に触らせない事を徹底する事が必要です。

日本人なら食事の際、おかずを箸から箸で渡すことは大変気持ちが悪いものです。この行為に気持ちが悪くなるのはその行為に対して普段からよろしくない行為であるという認識をもって躾けられ育ってきたからだと思います。
銃の取り扱いも同様に普段からしてはいけない行為を周囲も自身も認識すると自然と行われなくなるはずです。

海外で射撃をしてきた方などからは厳しすぎるとの声もありますが世界に名だたる平和国家であるためにはクレー射撃愛好家はそれを率先して順守することが大切ではないでしょうか。

 

知っている人は知っている、知らない人は意外なマナーとルール

試射(テストファイヤー)
正常(安全)に発射できるか試し撃ちする事を試射と言います。
練習や試合では最初のラウンドの開始直前に最高2発までの試射を行う事ができます。
この時、決して射撃場の地面に向て発射してはなりません
自分の狙点を確認する為に芝や土に向かって試射を行う方がいますがクレー射撃の公式ルールでは禁止事項です。
射撃場の鉛回収事業を考えても地面への試射は行うべきではありません。
練習時には自分から「試射します!」、大会ではレフリーからの「試射どうぞ!」という声掛けをもって行うようにしましょう。

射撃中(ラウンド中)の会話
中(あた)った外れたと射撃の醍醐味はそこにあります。
しかしラウンド中に射手同士で射台にて会話をしてはいけません。
射台に入り射台から降りるまで異状が起こったり周囲に知らせるべき事象がない限りはおしゃべりは周りの射手への迷惑になります。
また後ろで見ている者たちのざわついた会話も集中して練習や試合をしている射手には迷惑行為となります、気を付けましょう。

排莢(廃莢)
ゴミはゴミ箱へ。幼稚園レベルのマナーです。
興奮して射面や射台後方へ投げ捨てするような行動は大人の行動ではありません。
みんなが使用する射撃場ですのでなるべく空薬莢は空薬莢捨てへ捨てましょう。

移動の際の行動
トラップ5番射台から出る時、スキート8番射台内でのハイからローへの際は必ず時計回りに動く事が原則です。
反時計周りをするとトラップではその他の射手へ、スキートでは後ろにいるレフリーとその後方で待つ射手へ銃口が向けられます。「銃口は人に向けるな」はここでも該当します。その瞬間は銃を開放しているから安全というのではなく、ラウンド進行時の動きの習慣としましょう。
また大会ではレフリーやスコアラーの前を横切る移動も避けたいマナーですね。

 

最後に 心豊かな挨拶 をしましょう
クレー射撃は一人ではできません。
射撃場のスタッフの方々の整備に基づいて楽しめるスポーツです。
スコアカードを出す際、射撃を始める際、終わって帰る際。
こんにちは。宜しくお願いします。ありがとう。お世話様でした。

20歳を越えてから始めるスポーツです。それぐらいは当然の気持ちよいスポーツにしましょう。