競技射撃アイテムTSK

クレー射撃にとって銃床はとても重要なウエイトを占める部分です。

まずは自分に合った据銃ができる事。体と銃が違和感なく自然にフィットする事が重要です。
(据銃:きょじゅう:銃を構えること)

銃と体がマッチしていなければ腕、首、背中、手首など、どこかに余計な力を入れ自分と銃が合うように無理やりに押し付けて据銃をします。

銃は硬く、その反対に体は柔軟性に富んでいます。

銃と体、この両者に正常な適合がない場合、当然柔軟な体側が変化し意識的に銃との適合を作ります。

トラップにおいて無理に据銃(頬・肩付け)をとっている場合、クレーが放出された瞬間に据銃意識の集中はクレーを追うことへの意識に変わり、当初の据銃姿勢は若干解かれてしまいます。
トリガーを引くその一瞬に解かれた事でズレが生じ、自分の狙いとは違う軌道で散弾が発射される現象が起こりクレーを外してしまいます。

ココ!と思う所で確かに撃ったはずなのになぜ中らないのだろう?さっきは中ったのにおかしいな。。 初心者~中級者の方でそう感じる人は多くいると思います。
視線とリブのズレに気が付かずクレーと照星の関係性だけを感じ取っている射手が多く漏らすコメントです。
(リブ:銃身の上部・照星:銃口の上についている狙いを定めるもの)

またクレーの放出に伴い筋肉の緊張が体幹まで及んでいる選手は、圧縮されたバネが解き放たれるかの様に過敏な振り出しとなりスムーズでしなやかなスイングを作ることが出来なくなっています。無理に余計な力を入れての据銃が好ましくない理由でもあります。

もちろんここに掲げた内容だけが全てではありません。

Kevin Kilty 氏の紹介

 

日本クレーのトラップ種目のコーチでありながらISSF(世界射撃連盟)の副会長を務めています。

彼は自身のコーチング理論を記した著作本で数ページに渡り可変式銃床の有効性を説明しています。

  

【Kilty氏より紹介文掲載の了承確認済み】https://kilty.ie/ ← ケビン氏のウェブサイト

2019年3月 アカプルコにて行われたWC
上位3名全員が一部可変式銃床です※写真Facebookより

  

これらの選手たちはおそらく母国ではとてつもない練習を行っていることでしょう。
そんな彼らは何台もの銃床を作ってきた事と思います。(海外では日本と比べると安価に銃床作成ができます。日本ではおおよそ15~25万円前後)
そのような選手でも一部可変する銃床を使用しているのです。

上達するためには多くの弾数を撃つことも必要ですが、その前に自分に適合する銃床を得る必要があると考えます。
そうしなければ練習に励んだ割にそれに応じた成果が得られません。

現在の日本の競技射撃は世界のトップクラスとの間に残念ですが追いついていません。
しかし決して日本人選手が劣っている訳ではありません。努力が足りないわけでもありません。
日本人は幼少時より射撃に触れ合う機会がなく、知識や経験が射撃先進国に比べ少ないという日本特有の環境に由来しているだけと思います。

他のスポーツほど強靭な肉体や無尽蔵のスタミナの必要性がなく、精神性を多く求められる射撃は日本人に適したスポーツです。
水泳や英会話のように射撃が幼少時の習い事の一つであればあっという間に世界大会上位入賞国となれることは他のスポーツより可能性が高いものです。

しかし通常20歳にならないと始められないのが日本の射撃です。
そんな状況だからこそ一刻も早く自分の体形に合った銃にしてからの練習が上達のために必要なのです。

 

最後に
この投稿を最後まで読んでくれたあなたはきっとクレー射撃の魅力に取りつかれている方でしょう。
また、もっと早く始めていたら。。。とも思っているに違いないと思います。

ウンウンとうなずいたあなた、TSKを使用してみてはいかがでしょうか

DTスポーツプランニング 秋葉
2018年全日本選手権
Perazzi MX8へTSK装着し優勝
43歳クレー射撃歴11年